掲示板の代わりに ― 2005/05/18 01:59
ここを使おうと思います。
現在「東洋一の本」(小学館)というのを出したばかりなので、 その感想なども、どうぞ。
あとがき番外地 ― 2005/05/21 16:02
どうも、ブログというものの位置付けがよくわからない。こんなページを作っておいて、ナンだが・・・。自分が、律儀に日記を書くとも思えない。言いたいことがあればHPでいいではないか、という気もする。 が、まあ、流行りなので、きっとブログの方がいいこともあるのだろう。そこで今回、「東洋一の本」に書けなかった、あとがきの番外編を書いてみよう。ここはβ版なので、見ている人も少ないだろうから、気楽にブログの練習といこう。私の文章もβ版レベル、というわけだ。読んでくれる方には申し訳ない。
さて、「東洋一の本」を読んで「雑学である」とか、「トリビア本の一種ね」いう感想を持つ方も多いだろう。そう読む人は、まぁそれで構わない。なんにせよ、面白く読んでいただくのが一番だ。
次の段階として、「これは、アジア問題の本だ」とか、「近代日本人論だ」とか、「近代民衆思想史の(とるに足らない、抜け落ちた)一部だ」と思う方もいるだろう。大変ありがたい感想で、事実、今回はそういう部分も意識して書いている。「そんなテーマなら、もっと真面目に書くべきだ」と言う方もいるんだろうが、真面目な(つまり、より精度は増すが、その分読む気も失せる)本は、学者さんに任せたい。私はエンターテインメントの人間なので、作品はまずなによりも楽しくなければと思っている。ゆえにどうしても、こういうスタイルになるんですね。悪しからず。
だが実は、私にとってこれは、もう一つ別のテーマを持った本なのだ。
・・・ま、今回はここまで。続きは、いつになるやら。
あとがき番外地2 ― 2005/05/29 22:45
ただ書いたんじゃ面白くない。拙著「愛と青春のサンバイマン」を読んだ方なら記憶にあるかもしれないが、「天声人語を使ったパブリシティ」というネタがある。それを使って、あえて多少ダサく書いてみよう。
中国の反日デモのニ
ュースで、投石をした
民衆が興奮気味に
「中国はアジアで一
番だ」と叫んでいた。もち
ろん、日本語字幕だが。
もしも戦前にテレビがあっ
たら、おそらく「中国は東
洋一だ」という字幕になっ
ていただろう。▼「東洋一
の本」(藤井青銅著)によ
ると、中国には「東洋」と
いう概念がない。かの国
で東洋というと、日本人に
とっては奇妙だが、日本を
指す。▼「東洋一」とは、あ
る年代以上にとっては懐か
しい響きの言葉だ。かつて
は盛んに使われたが、そう
いえば最近あまり見かけな
い。この本によると「東洋一
の…」という表現は、戦前に
最も多いという。▼「東洋一
のGDP連動仮説」というも
のも載っている。経済に自
信を持ちはじめ、いま自国
は世界にうって出ていると
自覚し高揚した気分の国家
(とその国民)は東洋一を
名乗りたくなる、という仮
説は興味深い。▼現在の
中国がそうであり、韓国も
そうではないか。するとど
うしても、目の前を走ってい
る隣国を否定したくなる。
両国の近年の反日には、こ
うした気分も影響している
のだろう。これは、戦前の
日本が通って来た道に似て
いる。▼高揚した「東洋一」
気分を先に経験したことの
ある先輩国家ならば、こう
いう時に冷静な対応がとれ
るのではないか。
教訓色が強く、ユーモアもない。私の好みの文章ではないが、世の中にはこういうのが好きな人もいる。
天声人語っぽいだろうか?
普通に書けばいいところ、わざわざこんな、求められてもいない部分に凝るのが、私の悪い癖なのだが・・・。
でも、まあ、こういうことなんですね。
・・・で、前回予告した別のテーマについてだが、さらに次回に回そう。
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