第二弾物語32018/11/15 01:00

このスライドショーのタイトルは「あなたも日本の伝統で一攫千金!」。伝統を謳うことで商売になってる例を色々とあげて、「この伝統を、こんな風に活用すれば、儲かりますよ」という、あやしげなビジネスセミナーっぽくやった。

もちろん、わざとあやしげにインチキっぽくやってるわけで、実は結構マジな分析が含まれている。見に来てくれた後輩放送作家のチェ・ひろし君など「こんなにいいお金儲けのアイデア、なんで青銅さんはみんなに教えてるんです?」と感想を述べてくれた。アハハ。

つまり、そういった「伝統ビジネス」の本質と、傾向と、分析、そして今後の方向…などを第二弾の本で扱えば? それは伝統を切り口にした日本人論になる、というのが編集M氏のアドバイスだったわけだ。「なるほど」とぼくは思った。

第二弾物語22018/11/14 08:03

さて、過去の反省は、ま、置いといて、今回の話だ。『「日本の伝統」の正体』の第二弾。出版社にせっつかれるのはありがたく、もったいなく、嬉しいことだが「さて、どうすればいいかな?」と悩んだ。すると編集のM氏が「アレがあるじゃないですか」と言うのだ。

「アレって何?」「ほら、藤井さんのスライドショー」。そう、ぼくは自分の本を出すたびにスライドショーでのイベントを行う(この素材作りが結構大変な作業なのだ。ま、誰に頼まれたわけでもなく、勝手にやってるんですが)。「伝統」の時は、とくに好評だった。

『「日本の伝統」の正体』の時は、スライドショーを4ヵ所(ニコタマ、渋谷、下北、大手町)でやった。あまりに好評だったので調子に乗って、出版元の柏書房社長に対し、会議室に押しかけてやってしまった。(なんだ、このヘンな作家は?)と思われただろうなあ…。

第二弾物語12018/11/14 07:59

ぼくにしては珍しく、前作『「日本の伝統」の正体』が評判になった。すると当然、出版社からは「早く第二弾を!」というお達しが来る。売れない作家の藤井青銅としては、ありがたく、嬉しいことだ。…ではあるけど、正直なところ「う~ん」と思いましたよ。

一般的に、第二弾というのは難しい。ヒットした映画の「2」を見ればわかる。第一弾を「継続する」と「違うことをする」という正反対のお題に縛られるからだ。さらに「第一弾と同じレベルでは満足してもらえない」という縛りも加わる。縛りだらけだ。とんと伊藤晴雨(古いね)。

自分の本で第二弾を出したのは何か?…と振り返ってみた。まず「死人にシナチク」。ふざけたタイトルのこの本は第三弾まで。「宇宙の法則」は第二弾を出した。「笑う20世紀」は本としては一冊だったが、NHKFMのドラマにしたら好評で、第六弾くらいまで書いた。これくらいかな?

そうだよなあ。NHKFMのドラマみたいに、番組やプロデュースものは、第二弾、第三弾…と続くものがけっこう多い。もちろんそれは、出演者や演出などの力が大きい。ということは…、ぼくは作家単独としてはダメ作家なんだろう、と前からずっと思ってる。

「日本の伝統」という幻想2018/11/09 16:59

Amazonにも出ました!

あれから1年!2018/11/09 16:52

去年、

「日本の伝統」の正体

という本を出しまして、これが何度もAmazonで売り切れになるという、藤井青銅らしからぬ大評判! おかげでいろんな取材も受けました。
で、売れた本には当然、
「第二弾を出せ!」
というお達しが来るわけで、同じ出版社から第二弾が出ます。
タイトルは、

「日本の伝統」という幻想

ヒットした縁起をかついで、ぴったり1年後の出版です。
11月末には出ます。
よろしかったら手に取っていただければ・・・。