読書感想文(8)2012/10/12 00:25



「大人の読書感想文」 「渋江由香利」さんの作品です。

たぶん普通にはこの本に巡り合う機会がなかったと思います。ANNに、オードリーに、感謝です!
曖昧な記憶や、実は知りたかったことが、ズバンと明快に書かれていてとってもすっきりしました。

私は、この時代に生きていることに感謝してます。
その過去の時代、権力と戦い、差別と戦い、その中で自分とは、人生とは、より良い人生を送る為には、ということさえ考えることが出来なかった時代の人たちが その時代を懸命に必死に生き抜いたからこそ、今私がこうしてこの有難い環境に身を置けているんだと、だから一生懸命頑張ろうと思えます。

歴史は繰り返す、そうかもしれないです。
この国がどこへ向かおうとしているのか、あんまり考えたこともなかったですが、私はこの時代を懸命に生きること、頑張って生きることが、 日本がどこへ向かうとしても、未来は明るい!と単純に思ってます。

この本を読んで、過去から学ぶこと、もっと沢山ありそうな気がしてきました。
そのうえで今回、近現代史を、ものすごく、ものすごく分かりやすく教えて頂いたので、もうちょっと自分で掘り下げてみたいと思います。
そんな目で書店に本を探しに行ったら、面白そうな本がいっぱいありました。
早速買い込んだので、青銅先生の本に掻き立てられた知りたがり意欲を勉強に繋げたいと思います!

素敵な夏休みになりました、ありがとうございました!

読書感想文(7)2012/10/11 22:05



「大人の読書感想文」 RN「クケコフリオ」さんの作品です。

明治から戦後、戦後から現代。その二つの時代の出来事がなんとなく似てると思ったりする時があるけど、青銅さんの本はその点を見事に描き出してくれていると思います。
そしてそれだからこそ、その二つの時代のきっかけとなった明治維新と昭和の動乱と戦争が次の二つの要因から引き起こされていることを改めて認識しました。

一つは外圧。もう一つはそれに対抗する形で暴走をもする武力勢力。
現在の日本においても外圧は確実に存在しています。それも眼に見える形と眼に見えない巧妙な形で。
しかし、もう一つの要因である暴走もする武力勢力となると自衛隊がこれにあてはまるものとは考えられない。
決して暴走もする武力勢力を肯定するつもりはありませんが、外圧だけが色々な形で存在するのなら、それはそれで危険な状況ではないでしょうか。

しかし、そんな危険な状況だからこそ、我々一人一人の問題意識を先鋭化してかなければならない。少なくとも原則論ではない、青銅さんの警鐘を鳴らそうとする想いが伝わってきたように思います。
現に我々は3.11の震災と原発事故を経験し、まだ本当の収束は迎えていないのですから。

読書感想文(6)2012/10/10 23:23



「大人の読書感想文」 「佐々木瞳」さんの作品です。

 今まで歴史から学ぶといっても何を学んで良いかわかりませんでしたが、「願望を実現させようと生き、その結果が重なったものをのちのち歴史と呼ぶ」「日本という国と国民が持つ思考パターン・行動パターン(がある)」と知り、今の私たちと同じようなことを考えていた幕末、明治にとても興味を持ちました。

 平成生まれの私は現代に閉塞感があると言われても、好きな服を着て好きなものを食べて好きな友達と楽しく過ごしているので、不満といえば政治不信と就職に関してぐらいなので、閉塞感と言われてもいまいち自覚できずにいました。

 しかし、この本を読んで戦前の人々も今の人々と同じようなことを考えて、閉塞感や格差社会を感じ政治への不信感を持っていたと知り、このままではズブズブと閉塞感から抜け出せないどころか、この状態を打開しようと変な方向に進んで行くのではないか、何とかしなければ!と思いました。

 青銅さんが描いたifの世界は今日明日にも始まってしまいそうで、特に情報操作について危機感を感じました。

 また、私は今の時代はうまく行ってないのは確かだけれど、下り坂はいつの時代もあること、俯瞰で見て少しずつ上がっている、また平行なら良いと思っています。平和で人々が幸せな時代が続いていけば、と思っています。

今後の打開策はまだ見つけられていませんが、青銅さんの本は歴史と今後を考える良いきっかけとなりました。何度も咀嚼して、今後についてもっと考えていこうと思っています。

読書感想文(5)2012/10/09 11:39



「大人の読書感想文」 RN「侍パンツ」さんの作品です。

私は、現在大学生であり、受験で日本史を勉強していたため日本の近現代については大方知っていた。日本が敗戦してから現在に至るまでの流れを受験という観点から嫌というほど勉強した。
だが、この本は私の知っていた日本史とは一線を画すものが記載されていた。

この著書は、78年周期という筆者独自の観点から近現代を視ている。
過去と現在に存在している史実を対照し論を進めて行く中で、シンメトリーな箇所が存在していることがよく分かる。まさに、「歴史は繰り返す」という言葉が相応しい。

学校の先生でも、予備校の講師でも、大学の教授でも教えてくれなかった「史実」があった。
現在、日本は総理大臣が毎年のように代わり、政治、経済、外交において様々な問題が生じている。過去、同じような事態があった。また、歴史は繰り返されてしまうのか?

歴史からの教訓を生かそうという姿勢が、この著書には感じられる。
明治時代より日本は国民国家として存在してきた。国民の生活を考えるのなら、時代を回顧する必要があるのではないか。藤井青銅氏の、この著書はこのことに気づかせてくれた。

読書感想文(4)2012/10/07 16:58



「大人の読書感想文」 「北嶋 学」さんの作品です。

一言で言えば「時は螺旋(らせん)階段であって、そこから 臨む光景は似通ってくる」でした。
幕末から現在にいたる150年余りの近現代史を、78年を1サイクルとして、 3つに記述を分割し、並列して著述されている独特の構成で、
事件の発端から 経緯と時代背景や問題点を、既刊類書よりも圧倒的に分かりやすく 整理/要約されていました。

 通底する失敗の原因が、
・為政者側は民衆の知性や良心を信頼せずに、
 皮膚感覚としての現実を知らないで、
 世界標準という実態のない誤りに陥った失敗を、
 ひた隠しにして、引き返せないまま、より悪化させる。
・民衆もまた「誰かが、何とかしてくれる」という、
 根拠の希薄な希望的観測に身をゆだねて、責任転嫁をしている

という欠点が明確化されました。

 それは、つらい指摘ですけれども、何をすればいいのかの方向を指摘している ところに希望が持てました。