あなたとハッピー ― 2009/10/29 21:15
今日のニッポン放送「あなたとハッピー」で、「笑ふ戦国史」をとりあげてくれました。
垣花アナ、那須アナ、ありがとう!
放送では、わかりにくいから「笑う」と言ってたようです。
ま、こんなヘンテコな題名の本はないので、
書店では「笑ふ戦国史」でも「笑う戦国史」でも、どっちでも通じるでしょうから、ね。
垣花アナ、那須アナ、ありがとう!
放送では、わかりにくいから「笑う」と言ってたようです。
ま、こんなヘンテコな題名の本はないので、
書店では「笑ふ戦国史」でも「笑う戦国史」でも、どっちでも通じるでしょうから、ね。
野暮を承知で ― 2009/10/27 22:12
我ながら「野暮なことを書いてしまったなぁ」と恥ずかしくなってしまったけれど、
途中でやめてしまうのもナンなので、続きを書きます。
「笑ふ戦国史」の最初のコントについて。解説の続きです。
4「扇谷上杉・山内上杉」
名門・上杉家(旧勢力)を破壊する、早雲(新勢力)、という歴史的意味を表しています。
5「お前も、若いのに、古い考えにとらわれておるのう」
おそらく、このコントのツボとなる一言はこれです。
ここまでの時代、人々は「幕府によって与えられた権威」や「家柄」「格式」というものに従っていました。
それを「古い考えだ」と言い放ち、実際に権威に楯突く行動に出るのが北条早雲。
早雲をネタに取り上げる場合、この視点が欠けていたら、どんな面白いコントでも、
カッコイイ漫画でもゲームでも、それは意味がないんじゃないか……と私は思うんですね。
逆に言うと、この視点さえちゃんと押さえていれば、他はかなり無茶をしてもいい、とね。
6「新自由主義」「グローバル・スタンダード」「下剋上」
時代を超えたこの三つのキーワードを並べることで、
「下剋上」を現代感覚で理解できるよう意図しています。
くわえて、21世紀の今の世の中は、要するに「下剋上」なんだ、と藤井青銅は思うんですね。
重厚長大産業や、国に保護された金融・放送、官僚機構…なんていう旧勢力は「守護大名」で、
一代でのしあがるネットやベンチャー企業は「戦国大名」に重ね合わせることができるのではないか、と。
7「火牛の計」
これも、もちろん史実です。木曽義仲の倶利伽羅峠というのも史実です。
…とまあ、言わずもがなのことを書いてしまいました。ホント、野暮ですねえ~。
各コントには、こんなふうに最低4~5ヵ所の「歴史理解のための仕掛け」が入ってるんです。
「笑ふ戦国史」を読んだ、とある歴史通の方が、
「これは教科書の副読本にいい」
と感想を述べたのは、そういうことなんでしょう。
よろしかったら、読んでね。
途中でやめてしまうのもナンなので、続きを書きます。
「笑ふ戦国史」の最初のコントについて。解説の続きです。
4「扇谷上杉・山内上杉」
名門・上杉家(旧勢力)を破壊する、早雲(新勢力)、という歴史的意味を表しています。
5「お前も、若いのに、古い考えにとらわれておるのう」
おそらく、このコントのツボとなる一言はこれです。
ここまでの時代、人々は「幕府によって与えられた権威」や「家柄」「格式」というものに従っていました。
それを「古い考えだ」と言い放ち、実際に権威に楯突く行動に出るのが北条早雲。
早雲をネタに取り上げる場合、この視点が欠けていたら、どんな面白いコントでも、
カッコイイ漫画でもゲームでも、それは意味がないんじゃないか……と私は思うんですね。
逆に言うと、この視点さえちゃんと押さえていれば、他はかなり無茶をしてもいい、とね。
6「新自由主義」「グローバル・スタンダード」「下剋上」
時代を超えたこの三つのキーワードを並べることで、
「下剋上」を現代感覚で理解できるよう意図しています。
くわえて、21世紀の今の世の中は、要するに「下剋上」なんだ、と藤井青銅は思うんですね。
重厚長大産業や、国に保護された金融・放送、官僚機構…なんていう旧勢力は「守護大名」で、
一代でのしあがるネットやベンチャー企業は「戦国大名」に重ね合わせることができるのではないか、と。
7「火牛の計」
これも、もちろん史実です。木曽義仲の倶利伽羅峠というのも史実です。
…とまあ、言わずもがなのことを書いてしまいました。ホント、野暮ですねえ~。
各コントには、こんなふうに最低4~5ヵ所の「歴史理解のための仕掛け」が入ってるんです。
「笑ふ戦国史」を読んだ、とある歴史通の方が、
「これは教科書の副読本にいい」
と感想を述べたのは、そういうことなんでしょう。
よろしかったら、読んでね。
歴史通に評価されてます ― 2009/10/26 22:07
「笑ふ戦国史」という本は、歴史通の方が褒めてくれますね。
嬉しいです。
曰く、「一見ただのお笑い本のようだけど、実は歴史のポイントを押さえている」
と褒めてくれ、加えて、
「お笑い好きなだけで手に取った読者に、この本の価値が伝わるかどうか…」
と心配までしてくれました。
そこで、野暮を承知で、この本の最初のコント「北条早雲」の解説をしてみましょう。
1「猟師の手伝いをする勢子の変装をして、小田原城を攻めた」というコントの設定。
これは藤井青銅が出鱈目に考えたんじゃなく、史実です。
2「箱根駅伝のギャグ」
これはもちろん純粋なギャグですが、「箱根」と「小田原」の位置関係をわかりやすくするために入れました。
「そんなこと誰でも知ってるでしょ」というのは東京人の傲慢なんですね。関東の地理に疎い全国の方も、有名な箱根駅伝をひきあいに出すことで、小田原攻めを理解しやすくなるんじゃないかという考えです。
3「広い原っぱに杉の木が二本…という早雲が見た夢」
この夢の話も、その解釈も、私がテキトーに書いたわけじゃなく、史実です。
(ただし、江戸時代の本に書かれていることなので、
実際に早雲がそういう夢を見たかどうかは、わかりませんが)
…次回に続きます。
嬉しいです。
曰く、「一見ただのお笑い本のようだけど、実は歴史のポイントを押さえている」
と褒めてくれ、加えて、
「お笑い好きなだけで手に取った読者に、この本の価値が伝わるかどうか…」
と心配までしてくれました。
そこで、野暮を承知で、この本の最初のコント「北条早雲」の解説をしてみましょう。
1「猟師の手伝いをする勢子の変装をして、小田原城を攻めた」というコントの設定。
これは藤井青銅が出鱈目に考えたんじゃなく、史実です。
2「箱根駅伝のギャグ」
これはもちろん純粋なギャグですが、「箱根」と「小田原」の位置関係をわかりやすくするために入れました。
「そんなこと誰でも知ってるでしょ」というのは東京人の傲慢なんですね。関東の地理に疎い全国の方も、有名な箱根駅伝をひきあいに出すことで、小田原攻めを理解しやすくなるんじゃないかという考えです。
3「広い原っぱに杉の木が二本…という早雲が見た夢」
この夢の話も、その解釈も、私がテキトーに書いたわけじゃなく、史実です。
(ただし、江戸時代の本に書かれていることなので、
実際に早雲がそういう夢を見たかどうかは、わかりませんが)
…次回に続きます。
「笑ふ」は「ワラウ」 ― 2009/10/15 00:35
大きな書店には、本の検索機が置いてありますね。
PCのディスプレイみたいな、あれ。
「それで検索したら、藤井さんの本がなかった」
と知り合いに教えられました。
「いや、そりゃ私の本はたいして売れないから、本屋さんに置いてないことも多い。でも、出たばっかりの新刊だよ。それに、検索機にはひっかかるでしょ?」
と返事をしたら、
「最新刊の、『笑ふ戦国史』を入力したら、『そんな本はこの世に存在しませんよ~~~』という検索結果が出た」
というのだ。
「それはゆゆしき問題だ!」
と私は鼻息荒く、近くの書店に行って、試してみた。検索機は書名・著者名をカタカナで入力するタイプだ。ここに「ワラフセンゴクシ」と入力すると、たしかに「そんな本はありません」と出るのだ。
「ガ~~~ン!」
こういう時の、著者のショックというのは大きい。
(ああ! 私の本は、実はこの世に存在しない幽霊本なのか!?)
しかし私は、折れた心をなんとか修復し、「ワラウセンゴクシ」と入力してみた。すると、ちゃんと「笑ふ戦国史」が出てきたのだ。
なるほど。つまり、コンピュータが「笑ふ」という旧かなを「ワラウ」と新かなに変換していたのか。
う~ん、藤井青銅はコンピュータにいじめられているのか?
これから書店でお探しの方は「ワラウ」と入力してくださいませ!
PCのディスプレイみたいな、あれ。
「それで検索したら、藤井さんの本がなかった」
と知り合いに教えられました。
「いや、そりゃ私の本はたいして売れないから、本屋さんに置いてないことも多い。でも、出たばっかりの新刊だよ。それに、検索機にはひっかかるでしょ?」
と返事をしたら、
「最新刊の、『笑ふ戦国史』を入力したら、『そんな本はこの世に存在しませんよ~~~』という検索結果が出た」
というのだ。
「それはゆゆしき問題だ!」
と私は鼻息荒く、近くの書店に行って、試してみた。検索機は書名・著者名をカタカナで入力するタイプだ。ここに「ワラフセンゴクシ」と入力すると、たしかに「そんな本はありません」と出るのだ。
「ガ~~~ン!」
こういう時の、著者のショックというのは大きい。
(ああ! 私の本は、実はこの世に存在しない幽霊本なのか!?)
しかし私は、折れた心をなんとか修復し、「ワラウセンゴクシ」と入力してみた。すると、ちゃんと「笑ふ戦国史」が出てきたのだ。
なるほど。つまり、コンピュータが「笑ふ」という旧かなを「ワラウ」と新かなに変換していたのか。
う~ん、藤井青銅はコンピュータにいじめられているのか?
これから書店でお探しの方は「ワラウ」と入力してくださいませ!
のんきな本 ― 2009/10/12 17:35
書店に並ぶのは今週なかほど…と聞いていたんですが、すでに並んでましたね。「笑ふ戦国史」。
今日、ぼくが見た本屋さんでは、歴史コーナーに並んでました。
(お笑いコーナーではありませんでした)
戦国史モノというのは、どれも武張った絵、勇ましいイラスト、カッコつけた表紙絵……ばっかりの中、一人、のんきな絵柄で並んでましたよ。「笑ふ戦国史」。
藤井青銅の本らしく、どこか場違いな感じでした。
どうか、書店で見かけたら手にとって、救出してやってくださいませ!
(注・救出とは、万引きじゃないですよ。購入です! 念のため)
今日、ぼくが見た本屋さんでは、歴史コーナーに並んでました。
(お笑いコーナーではありませんでした)
戦国史モノというのは、どれも武張った絵、勇ましいイラスト、カッコつけた表紙絵……ばっかりの中、一人、のんきな絵柄で並んでましたよ。「笑ふ戦国史」。
藤井青銅の本らしく、どこか場違いな感じでした。
どうか、書店で見かけたら手にとって、救出してやってくださいませ!
(注・救出とは、万引きじゃないですよ。購入です! 念のため)
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