第二弾物語112018/12/07 23:01

前作同様に「成人式は戦後から」「京都のおばんざいは昭和40年代から」「先祖代々之墓は明治から」…などと事例を並べる手もあった。雑学・ウンチク自慢をしたい方はそっちの方がよかったかもしれませんねえ。でも、ゴメン、同じような本って、つまんなくない?

『~の正体』ではスルーした方がいると思うけど、各章の前後扉に、「なぜそれが伝統になったのか?」という推測と分析の短い文章がありました。『~という幻想』は、そこんとこを拡大して、さらに深く分析・考察したものです。

前作が出た直後、「国技・大相撲」が不名誉な話題を提供してくれましたが、一年経っても変わらず…。本書には「旧両国」「蔵前」「現両国」の歴代国技館の写真も並んでます。「ははあ。伝統感なるものは、こうやって増していくのか!」というのが一目でわかりますよ。

あ、もちろん、成人式・おばんざい・あぶらとり紙・先祖代々之墓・訪問着・袋帯…など、一見古くからありそうなもののことも書いてますから、雑学・ウンチク好きの方も楽しめます。つまり、そのう……言いにくいけど…、要するに……『「日本の伝統」の正体』と『「日本の伝統」という幻想』の両方を読んでね! …なのでした。

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