エピソード72006/01/09 13:49

「誰もいそがない町」に収められた各編についての、エピソードを書いていく。


自分というものをしっかりと
・・・一見、メッセージ色の強いタイトルだが、中味はまるで違う。前出の「ユーレイ」や「季節会議」と同様の、実にバカバカしい話。
ぼくは、海外のユーモアスケッチといった類の文章を読むのが好きなのだが、そこに時に「教訓・・・」というテクニックがある。それをやってみたくて、書いた。


誰もいそがない町
・・・結果的に本全体のタイトル作となった。が、別にそんなつもりでこの話を書いたわけではなく、また、本全体を代表するテーマとしてこのタイトルを考えたわけでもない。元々はワン・オブ・ゼムだったのだ。
これを本のタイトルに選んだのは、出版社の社長さん。なるほど、つけてみれば、それなりに本全体のトーンを現している。


少しずつ死んでゆく
・・・書きおろし作。以前からずっとこういうことは考えていた。だが、さすがに元の番組(日曜の朝放送)でこんな内容の話を発表するわけにはいかなかった。これともう一作「クッキーの・・・」という作品が、同じテーマを扱っている。最初は一つの作品だったが、書いているうちに二つの作品に分けた。その理由は後述する。


(続く)

コメント

_ ファンのおっさん ― 2006/01/11 03:22

死人にシナチクの続編はもう書かないんですか?
(関係なくてすみません)

_ 青銅 ― 2006/01/16 00:42

懐かしい本のタイトル!かつて読んでくれたんですね、ありがとうございます。
「死人にシナチク」や「サンバイマン」的な小説は、近々また書くつもりです。が、続編ということは、たぶんないでしょう。
笑いの小説と、今回の「誰も・・・」的な小説とを、車の両輪のように考えています。



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