第二弾物語52018/11/18 18:14

出版元の柏書房は歴史書に定評があるところ。なので今回も「校閲の方に厳しめにチェックしてもらってください」とお願いしてた。で、初校のゲラがこれ。いや、そんなに厳しくしなくても…。


校閲者はチェックするのがお仕事。誤字脱字、表記ゆれはもちろん、事実の確認や「こういう説もあるけどOK?」などの指摘もいただく。おかげで本になった時ぼくが恥をかかずにすむんだから、ありがたいことだ! 再校で、だいぶ少なくなったけど…。


本は、著者、編集者、校閲者…と少なくとも三人かそれ以上の目で、数回こういうやりとりを繰り返し、ようやく校了となる。それでもたいてい、できあがった本に小さなミスを発見するから、人間の作業ってあてにならない。でもそこが人間臭くていい、とも思ってる。

第二弾物語62018/11/18 18:22

この本の後半(第二部)のキーワードが「伝統マウンティング」。この言葉は、前作の評判で色々取材を受けてるうちに出てきたもの。「ああ、そうか。ぼくはそれを言いたかったのか」と気がついた。我ながら遅いね~。

多くの人が、「これが伝統だ!」と決めつけられて感じるモヤモヤは「伝統マウンティング」という言葉で表すとよくわかる。これは「伝統」そのものの価値とは別物だな…と。なので例によって、頼まれてもいないのに不必要に分析してます。

出版社HPによると、この本の説明はこうなってます。
<「相撲は国技」「先祖代々之墓」「着物警察」…振りかざされる「伝統」をビジネスとマウンティングの観点で腑分けする“解体新書”!>……私は杉田玄白か!